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ここが日本のお寺!?怪しさ満点の珍スポット「石手寺」の魅力とは?

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マントラ洞窟、奥の院、インド石仏、パゴダ。。四国八十八か所霊場の第51番札所である「石手寺」は、怪しさ満点、異国情緒あふれる珍スポットです。そのユニークな魅力に迫ります。

 

 

 

 

 

 

はじめに

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愛媛県松山市、道後温泉からほど近い距離にある「石手寺」(いしてじ)に行ってきました。

 

 

このお寺、ただのお寺ではありません。

 

 

境内にある建築物のほとんどは国宝国の重要文化財。四国随一の名刹です。

 

 

参拝客だけでなく、観光客がにぎわうお寺として有名で、「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」では1つ星で掲載されています。

 

 

しかも、マントラ洞窟、奥の院、インド石仏など、ちょっと怪しい珍スポットもたくさん。

 

 

珍スポットめぐりをする写真家として有名な都築響一さんも、写真集『ROADSIDE JAPAN 珍日本紀行』の中で、石手寺のことを紹介しています。

 

 

 

ROADSIDE JAPAN―珍日本紀行 西日本編 (ちくま文庫)

ROADSIDE JAPAN―珍日本紀行 西日本編 (ちくま文庫)

 

  

 

いったい、どんなお寺なんでしょうか?

 

 

写真をふんだんに使いながら、その魅力に迫りたいと思います。

 

 

石手寺とは?

石手寺の概要

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熊野山 虚空蔵院 石手寺(くまのさん こくうぞういん いしてじ)

 

 

四国八十八か所霊場 第五十一番札所

 

 

宗派: 真言宗豊山派

 

 

本尊: 薬師如来

 

 

場所: 愛媛県松山市内 道後温泉から車で7分ほどの場所

 

 

石手寺の由来

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ときは、奈良時代の728年。

 

 

伊予の豪族であった越智玉純(おちのたますみ)が、夢で、天人・菩薩が来臨するのをみて、この地を霊場としたのが始まりだそうです。

 

 

翌年の729年、行基というお坊さんが、薬師如来を本尊として開眼しています。

 

 

813年に、弘法大師空海が、真言宗のお寺に改宗しました。

 

 

平安、鎌倉、室町時代にかけて、最も隆盛し、現在でも、鎌倉時代の国宝・国の重要文化財が数多く残っています。

 

 

「伊予の秋 石手の寺の香盤に 海の色してたつけむりかな」

 

 

これは、与謝野晶子が詠んだ歌。

 

 

海の色とは、人々の悩みの深さと、祈りの濃さを表現しているそうです。

 

 

石手寺は、古くから大師信仰の中心であったことがわかります。

 

 

参拝の方法

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石手寺の参拝の方法です。

 

 

まず、本殿で、線香供養し、発願をします。

 

 

その後、五仏五智の諸堂を参拝します。

 

 

こちらのパンフレットによると、五仏五智とは、

 

 

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弘法大師(本殿)

夢成就

不動明王 

学業合格

薬師如来(本堂)

仕事繁盛

阿弥陀如来

恋愛友情

釈迦如来

永遠の命

 

  

です。

 

 

元気の出る左回り、慈悲の右回りの2通りがあるそうです。

 

 

はじめに自分の幸福を祈願したあとで、あらゆる人の幸福を祈願をするという順番です。

 

 

 

国宝と重要文化財

仁王門(国宝)

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こちらは国宝

 

 

今から670年前、鎌倉時代に建てられた楼門。

 

 

鎌倉期の大胆で力強い様式を今に伝える、運慶の傑作といわれています。

 

 

また、左右の仁王像(県指定文化財)は、湛慶の作。

 

 

 

本堂(国重要文化財)

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仁王門と同時代の建築といわれています。

 

 

三重塔(国重要文化財)

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境内の中心に位置するのは三重塔。

 

 

高さは24.1m。鎌倉時代の建築。

 

 

なぜか1回部分のみ白塗りの部分があります。

 

 

鐘楼(国重要文化財)

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護摩堂(国重要文化財)

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和洋折衷の建造物が多い中で、この護摩堂は、純和風のつくりとなっています。

 

 

 

鬼子母神(国重要文化財)と知恵の輪

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子宝安産を願う知恵の輪。

 

 

右のお堂は、鬼子母神をお祀りしています。

 

 

子宝に恵まれない方々のお詣りがあとをたたないそうです。

  

 

阿弥陀堂

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阿弥陀如来をお祀りする阿弥陀堂。 

 

 

宝物館

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こちらの宝物館は、200円で入場することができます。

 

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県重要文化財である、衛門三郎玉の石、石仏、掛け仏、また、正岡子規や夏目漱石など愛媛県ゆかりの人物の書画などを見ることができます。

 

 

珍スポット

石手寺には、重要文化財となっている建造物のほかにも、ちょっと怪しい珍スポットなど、まだまだ見どころ満載です。

 

マントラ洞窟

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何と言っても忘れられないのは、このマントラ洞窟

 

 

入り口はこんな感じ。100円をご喜捨して中に入ります。

 

 

中は、160mにも及ぶ洞窟。

 

 

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ちょっと怪しい。というか、こわい。。

 

 

一応、中にところどころ明かりがついていますが、昼間でもすごく暗いです。

 

 

懐中電灯でもないと、足元が見えなくて進めないくらい暗いです。

 

 

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こちらの案内にあるように、洞窟内は、「胎蔵界」「金剛界」に分かれています。

 

 

ちょっとここで解説を。

 

 

「胎蔵界」と「金剛界」、仏教に興味のある方なら、聞いたことがあるかもしれません。

 

 

弘法大師空海が開いたといわれる真言宗は、仏教の中でも「密教」に属する宗派です。

 

 

密教の世界観を、視覚的に表現したものを、曼荼羅(マンダラ)と呼びます。

 

 

両界曼荼羅といって、「胎蔵界」と「金剛界」という、対になる2つの世界が表現されます。

 



両界曼荼羅

経典

テーマ

胎蔵界

大日経

慈悲

金剛界

金剛頂経

智慧



 

「胎蔵界」とは、「大日経」と呼ばれるお経の世界観。

 

 

「大日経」は、慈悲にフォーカスします。

 

 

慈悲の心をもって、無条件に、民衆の苦しみを取り除くことがテーマです。

 

  

これに対し、

 

 

「金剛界」とは、「金剛頂経」というお経の世界観。

 

 

これは、「智慧」にフォーカスします。

 

 

金剛とは、ダイヤモンドのこと。

 

 

ダイヤモンドのような堅固な心で、あらゆる煩悩を断ち切り、智慧(悟り)を体得しようというものです。

 

 

 

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こんな風に、仏教のキーワードと説明がちらほら。

 

 

これ、ライトを向けないと暗くて読めないのですが、なかなか暗い洞窟の中で読むと、心にグサリと刺さるものがあります。

 

 

 

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洞窟、抜けました。 

 

奥の院しょうじょう寺五百羅漢

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マントラ洞窟を抜けた先にあるのは、「奥の院」。

 

 

閻魔様の門をくぐると、異国風の塔(マントラ塔)が見えます。

 

 

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ここ、日本!?って感じですね。

 

 

こちらの塔は、永代供養納骨壇になっています。

 

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そして塔のまわりには、木彫りの五百羅漢(ごひゃくらかん)像。

 

 

五百羅漢とは、ブッダの入滅後に、仏典の編纂のために集まった500人をさすことばですが、東アジアの仏教では信仰の対象にもなっています。

 

 

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五百羅漢とともに、苦行するブッダの像(釈迦苦行像)があります。

 

 

なんとも怪しげな珍スポットのようにも見えますが、ちゃんとした日本のお寺です。

 

 

弘法大師像

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さらに奥、山の上に見えるのが、弘法大師像

 

 

こちらは、中国のデザインで建立された、日本最大の弘法大師像で、日中平和友好を祈念したものとなっています。

 

 

 

ブッダの石仏

まだまだ続きます。

 

 

こちらは、ブッダの生涯をたどった石仏が10体展示されているスペース。

 

 

①ブッダ誕生

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②欲望と快楽

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③生存闘争

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④勧誘と選択決断

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⑤苦行

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⑥克己覚悟 

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⑦転法輪

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⑧サンガ共同生活

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⑨寂滅 

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⑩世界平和へ 

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さらにはこんな石仏もドーンと登場。

 

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パゴダ

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こちらは、パゴダ。

 

 

ミャンマー式の仏塔のことです。

 

 

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このパゴダは、第二次大戦中にミャンマー(ビルマ)での戦没者慰霊塔となっています。

 

 

おわりに

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食堂なんかもありました。

 

 

なんとも見どころ満載のお寺。

 

 

全部見てまわるのに、2時間くらいかかりました。

 

 

同じ境内の中に、異質なものが混じりすぎていて、なんだか異世界を旅しているような気分でした。

 

 

お寺を出て、正面のコンビニをみたときは、

 

 

あ、下界に戻ってきた。

 

 

という気分になりました。

 

 

鎌倉時代の重要な建築にも触れることができますし、異世界トリップもできます。ブッダの生涯に触れることもできます。

  

 

寺社めぐりの好きな方、仏教ファン、歴史ファンでしたら、このお寺の訪問は、忘れられない経験になると思います。

 

 

松山に行く際には、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

 

 

 

 

 

パオ