瞑想Hack

32歳で国家公務員をやめて自由になったパオが、”瞑想ライフハック”を実践するブログ

瞑想のリスク

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瞑想に、すばらしい効果があるのは事実。でも、同時にリスクもあるので、注意が必要です。瞑想のリスクとは、一体なんでしょうか?

 

 

 

 

はじめに

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瞑想には、さまざまな効果があるとされています。

 

 

☑️集中力がアップする
☑️ストレスを感じにくくなる
☑️睡眠の質が上がる
☑️記憶力が上がる
☑️脳が若返る

 

 

これらは、脳科学の観点からも実証が進んでいます。

 

 

瞑想を始めるにあたり、基本的にお金は1円もかかりませんし、誰でも1日5分から始めることができます。

 

 

それで、メンタルにこんなに良い効果があるなら、「コスパ最強」ですよね。

 

 

もはややらない理由はないという感じがします。

 

 

しかし!

 

 

瞑想にも、落とし穴があります。

 

 

リスクもちゃんとあるのです。

 

 

「進化するマインドフルネス: ウェルビーイングへと続く道」という本の中に、瞑想のリスクに関する話がありました。

 

 

瞑想のリスク、大きく分けて2点、ご紹介します。

 

 

リスク①:過剰な期待からくる失望

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一つ目のリスクは、過剰な期待からくる失望です。

 

 

瞑想の効果に過剰な期待をしてしまい、期待どおりの効果が得られないと、失望したり、メンタルの状態を悪化させてしまうというリスクがあります。

 


過剰な期待が生まれやすい原因は、やはり「宣伝文句」にあると思います。

 

 

マインドフルネス効果の誇大視です。

 

 

臨床マインドフルネスのエビデンスについては、アメリカとカナダでのメタ分析はじめ、日本でも林紀行による優れた分析結果が発表されている。

 

 

詳細はこれらの原著論文に委ねるが、結論から言うと、マインドフルネスの効果量は中程度を示し、無治療(ノンアクティブ)グループとの比較では統計的な有意差が見られるが、認知行動療法などを用いた治療(アクティブ)グループとの検定では効果に有意な違いが見られない

 

 

この事実を度外視し、最近では公共放送を含むマスコミまでが臨床マインドフルネスを、「万能薬」とはやし立てる傾向がで始めた。これは由々しきエラーであり、社会問題にも発展した。

引用元:「進化するマインドフルネス:ウェルビーイングへと続く道」飯塚まり編著、創元社、2018年

 


論文調の文章なので、少しわかりにくいかもしれません。

 

 

マインドフルネスというのは、「今この瞬間の体験に、注意を向けること」。

 

 

マインドフルネスを実現していくために、瞑想などでトレーニングしていくわけです。

 

 

最近では、臨床の現場にもマインドフルネスが応用され、研究結果が次々と出てきているわけですが、必ずしもマインドフルネスが「万能薬」といえるほどのものではないのですね。

 

 

臨床マインドフルネスは、何もしないよりは効果があるけれど、従来からある心理療法(認知行動療法)とは大差がない、くらいのものだということです。

 

 

マインドフルネス瞑想は、商業ベースにのっていますから、

 

 

その効果は、誇張されがちです。

 

 

瞑想の効果を盲信してしまうと、

 

 

期待はずれだと失望してしまったり、瞑想じたいが嫌いになってしまったり。

 

 

もっとひどい場合には、もともとあったメンタル疾患が、より重症化してしまったりするおそれがあります。

 

 

過剰な期待は禁物です。

 

 

リスク②:瞑想の副作用

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瞑想には、副作用があることもわかっています。

 

 

瞑想を実践する人たちの間で、「不快感」や「特異体験」が生じていることが報告されています。

 

 

禅では、「魔境」と称される現象なのだそうです。

 

 

マインドフルネスのもたらすマイナス体験の実態調査が、ジャレット・リンドルとウィロビー・ブリトンらのチームによって発表された。

 

 

この研究では3種類の名称(テーラワーダ、禅、チベット)実践者、総計60名から6年間にわたりデータが収集された。

 

 

統計結果を見ると、72%が「リトリート中もしくは終了直後に問題が生じた」と答えた。

 

個人の実践では28%が「不快体験あり」と回答した。不快反応のタイプについては、「恐怖、不安、パラノイア」(82%)が抜きん出ている。

 

 

しかし特筆に値するのは、マインドフルネスによるトラウマ記憶の再体験である。

 

 

これは実践者の習熟度にかかわらず、約半数近くの実践者(初心者43%、熟練者47%)に生じた

 

 

研究対象の被験者数が60名と比較的限られているにせよ、この論文に記されたさまざまのエビデンスは、マインドフルネス実践者、指導者、研究者にとって極めて貴重であり、一読に値する。

引用元:「進化するマインドフルネス:ウェルビーイングへと続く道」飯塚まり編著、創元社、2018年

 

 

これは、正直、驚きですね。

 

 

約半数に、トラウマ記憶の再体験。。これは看過できません。

 

 

私自身は、瞑想を半年くらい毎日行なっていますが、これまで極端な不快体験というのはありません。

 

 

妻とケンカしたり、子育てのことで大きな悩みがあったりと、メンタルが安定しないときには、瞑想もあまり気持ち良くできなかったりはします。

 

 

ただ、人によって、あるいは状況によって、強い不快体験というのは、十分起きうるということは、知っておいた方がいいですね。

 

 

特に、リトリート(合宿)形式のマインドフルネス・トレーニングで、問題が起きやすいという指摘もあるそうです。

 

おわりに

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瞑想って、一見すると、リスクがなさそうに見えます。

 

 

アメリカでは、臨床の現場でマインドフルネスを応用する動きが進んでいるといいます。

 

 

うつ病などのメンタル疾患を、薬を頼らずに、マインドフルネス認知療法で治すみたいな話も、ちらほら聞かれます。

 

 

これらがウソだとは思いません。

 

 

しかし、まだまだ仮説の域をでないものも多いです。

 

 

瞑想やマインドフルネスというものに対して、ナイーブな信仰は禁物です。

 

 

メンタルの不調を全て解決する「万能薬」のようにとらえてしまうと、思わぬ落とし穴に落ちてしまうかもしれません。

 

 

薬にもリスクがあるように、瞑想にもリスクがあります。

 

 

瞑想を続けていこうと思ったら、このことは知っておいた方がいいと思います。

 

 

進化するマインドフルネス: ウェルビーイングへと続く道

進化するマインドフルネス: ウェルビーイングへと続く道

  • 作者: 飯塚まり,井上一鷹,魚川祐司,大谷彰,栗原幸江,佐藤豪,恒藤暁,中川吉晴,永沢哲,中野民夫,廣安知之,日和悟,藤田一照,藤野正寛,プラユキナラテボー,スティーヴンマーフィ重松,村本詔司
  • 出版社/メーカー: 創元社
  • 発売日: 2018/05/22
  • メディア: 単行本
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なお、今回参考にしたこちらの本ですが、瞑想やマインドフルネスに精通した専門家が、それぞれの知見を持ちよってできた良書です。

 

 

ご紹介したように、瞑想の効果だけでなく、瞑想のリスクにもしっかり焦点を当てて書かれています。

 

 

また、マインドフルネスは、非常に分野横断的に語られることも多いですね。

 

 

心理カウンセリング仏教との関係、社会にどう応用するか、教育や医療との関係、科学技術との関係など、さまざまな視点がありますが、これらのエッセンスがぎゅっと1冊にまとまっています。

 

 

論文調なので決して平易ではないですが、マインドフルネスに興味のある方は、手元に1冊持っておいて損はないかもしれません。

 

 

パオ