瞑想Hack

瞑想を始めたい・続けたい人のための瞑想ライフハック・ブログです。瞑想に取り組む上で知っておきたいことを、脳科学や仏教の視点も交え、わかりやすく解説しています。

瞑想で、脳が若返る?

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新刊「脳が老いない世界一シンプルな方法」(久賀谷亮著)を読みました。内容を一部ご紹介します。

 

 

 

アンチエイジング

アンチエイジングは、昔も今も、人々の関心をひきつけて離さないトピックです。

 

 

この本によると、いま世界では、エイジング(老い)に関する科学的探求がさかんに進められているそうです。

 

 

Googleが、Calico(キャリコ)という老化研究を行うベンチャーを立ち上げたそうです。

 

 

また、Facebookのザッカーバーグ夫妻や、PayPalのピーター・ティール、オラクルのラリー・エリソンなど、名だたる実業家が、エイジングに関する研究に莫大な寄付・投資をしているそうです。

 

 

老いるのは、身体だけではありません。

 

 

脳も、老います。

 

 

認知力、集中力、記憶力。

 

 

これらの力は、加齢とともに、低下していきます。

 


老化には、疲労やストレス、生活習慣が大きく関係しています。

 

 

適切な食事法、適量の運動、ストレス管理が重要なのは言うまでもありません。

 

 

ですが、それに加えて、この本は「脳を老いさせない究極の方法」を紹介しています。

 

 

それは、瞑想です!

 

 

 

「若返り酵素」が活性化?

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年齢は同じなのに、老けて見える人と、やたら若く見える人がいますね。

 

 

これは、長寿遺伝子「テロメア」の長さと関係があるといいます。

 

 

テロメアとは、染色体の末端の部分のことです。

 

 

私たちの染色体は二重らせん構造をした遺伝子からできていますが、染色体がほどけないように、テロメアがキャップのような役割を果たしています。

 

 

テロメアは、細胞分裂にともなって短くなります

 

 

新生児のテロメアを100とすると、
35歳では75くらい、
65歳では48くらい
まで短くなるそうです。

 


そしてなんと、瞑想がテロメアに良い影響を与えることがわかっています。

 

 

3週間にわたって瞑想を続けると、テロメアが長くなったと報告があるんだとか。

 


テロメアの修復・維持をつかさどるのが、テロメラーゼという酵素です。

 

 

この「若返り酵素」テロメラーゼですが、マインドフルネスを行った結果、なんと3か月後に17%も活性が上昇したとの研究報告もあるそうです。

 

 

「雑念回路」と脳内のゴミ

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脳科学の分野に、デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)という言葉があります。

 

 

むずかしい言葉ですね。

 

 

DMNとは、脳のいくつかの部位(内側前頭前野、後帯状皮質、楔前部、下頭頂小葉)などから構成されるネットワークだそうです。

 

 

??? よくわかりませんね。。

 


ようは、「雑念回路」のようなものだと理解すればいいそうです。

 

 

脳は、よく雑念にとらわれますね。

 

 

目の前のことに集中できずに、過去のこと、未来のことに心が奪われます。

 

 

過去や未来のことに思いをめぐらせ、雑念にとらわれていると、DMNの活動が活発になるそうです。

 

 

ある研究によると、脳の全消費エネルギーのうち60〜80%はDMNの活動にあてられるとも言われています。

 

 

何もしていなくても、雑念にとらわれているだけで、脳はそうとう消耗するということです。

 

 

たしかに、私も、身に覚えがあります。

 


そして、DMNを使いすぎている人ほど、アミロイドβが蓄積するのだそうです。

 

 

アミロイドβとは、脳内に存在するタンパク質で、脳のゴミのようなものです。

 

 

通常、このゴミは短期間で分解・排出されますが、何かの原因で異常に発生すると、処理されずに蓄積してしまいます。

 

 

アミロイドβの蓄積が、アルツハイマー型認知症の発症に関係しているとの指摘もあるそうです。

 


そして、やはり瞑想が、DMNの沈静化に作用し、アミロイドβの蓄積にも効果を発揮するというのです。

 

 

ここでも、ある研究結果が紹介されています。

 

 

 94人の瞑想未経験の女性と30人の瞑想経験者を対象に、
 半分の人たちには一般的なバカンスを6日間ほどすごしてもらい、
 残り半分には、同じ期間、瞑想をしてもらった。

 

 

結果、

全てのグループに、ストレスに関するポジティブな変化が見られたそうです。

 

 

瞑想は、バカンスと同じように、ストレス解消に役立つということですよね。

 

 

ここまでなら、それほど驚かないですが。

 

 

なんと、瞑想初心者であっても、6日間の瞑想で脳内のアミロイドβの減少が確認されたそうです。

 

 

脳の疲労・老化を防ぐだけでなく、アルツハイマー型認知症にも、もしかしたら効果があるかもしれないということですね。

 

 

むすび

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話がだんだん難しくなってきました。。

  

 

結論を端的に言えば、

 

 

→瞑想は、脳のアンチエイジングに効く!

 

 

ということにつきますね。

 

 

脳科学からのアプローチにより、瞑想の効果に関する研究が進んでいます。

 

 

瞑想の効果は、気のせいや思い込み、信仰の力などによるものではなく、科学的根拠(エビデンス)があるものだということが、明らかになりつつあります。

 

 

 


この本を読んで、大変勉強になりました。

 

 

私も、マインドフルネスや瞑想の勉強・実践を始めたばかりですが、その効果に正直驚くところもあります。

 

 

ただ、そこに潜むリスクも感じます。

 

 

瞑想さえしていれば、自分は生まれ変わる!などと熱狂するのは危険です。

 

 

人々が瞑想を、万能薬のようにとらえ、過剰な期待を抱いてしまうことは、瞑想の本来の姿を見誤ることにつながります。

 

 

瞑想を一過性のブームで終わらせてはいけませんし、悪質なビジネスに利用されてもいけません。

 


著者も、ことわりを入れています。

 

 

この領域では、まだ未知の部分が大きいと。

仮説の領域を出ないものも、まだまだあると。

 

 

だからこそ、「熱い想い」と客観性のバランスを保ちつつ、可能な限りのエビデンスをもってまとめられており、巻末には大量の参考文献が掲載されています。

 


この本は、以前このブログでも触れた「世界のエリートがやっている最高の休息法」の続編のような扱いになっているそうです。

 

 

今回も、小説仕立てとなっており、読み物としても面白いです。

 

 

ぜひ手にとって見てください。

 

 

脳が老いない世界一シンプルな方法

脳が老いない世界一シンプルな方法

 

 

 

PAO